エキゾチックショートラファ

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ラファ先生は顔の黒いしろねこになり、ぽんぽんは五嶋龍さんにブラヴォと囁く。



ねこも犬もサマーカットをするメリットデメリットがある訳がごさいます。


しかし、ラファ先生を刈ろうと決断したのは、やはり群馬の夏の湿気でございます。


ねこは汗をかかない為、暑い時、自分を舐めて気化熱で冷やすのでございます。


しかし、なんといっても王妃は顔がクシャおじさんでございますから、失礼ながら、あんまり毛づくろいも上手じゃないのよね。

そんな、表面微かに舐めてもたいして涼しくねーだろなと、去年の夏などは思っていたのでございます。

王妃に広い避暑地を提供して差し上げられなくて、本当に申し訳ございません。



という訳で、いつもお世話になる動物病院でトリミングもしてくださるので、お願いをいたしました。

健康的には、腎臓ケアフードを中心に食べていただいているので、血液検査もエコーも問題無しでございました。


ええと、トリマーのおねえさんにまず、全身麻酔をお断りするところから始め、

「あの、先生はこの2月に毛糸をたらふく飲み、全身麻酔をしているので、今回は麻酔無しでできるところまでしていただきたいのです」

と、お願いをしたところ、まず「先生?」って顔をされ、「麻酔無し、だと?」といった雰囲気になりました。

「大丈夫です。大変に我慢強いねこの為、きっとおとなしいです」

と言ったあたしに、トリマーさんは、非常に暗い感じで、

「わかりました・・・」

とラファ先生を連れていったのでございます。


きっと、あのトリマーさんは麻酔無しのねこにさんざ引っ掻かれたり噛まれたりしたんだろうな、となんとなく思いつつ、毎度のことながら病院を訪れるいろんなわんこやにゃんこを観察しつつ待っていたのでございます。


その中で今回特筆すべきは、真っ白なペルシャさんで、もうね、なきごえがめっちゃかわいいの!!


連れて来られた方は男性でしたが、いちいちに返事をしてあげてました。


いや、ほんと、なあに?って問いかけたくなる可愛い声だったよ。


ちなみにラファ先生は、ほぼほぼ可愛い声は出しません。

仮にも王妃ですので、エリザベスを演じたケイト・ブランシェットのようにですね、貫禄あるアルトの声なんでございます。


そして、たいがいあたしのことを「ぽーんちゃーーん」と呼んでくれてるんだけども、こないだ5回くらい無視したら、いきなりドス低い声で「ふさよぉ!!(あたしのファーストネーム)」と呼び捨てでございました。


本当にびっくりいたしました。


マジで、そう言ってたと思います。


ええ、さて、そんな王妃とは似ても似つかぬ可愛い声のペルシャちゃんと飼い主さんの会話を聞いていると、ぱたぱたと足音が聞こえてトリマーさんが走っていらっしゃいました。

えらい早いので何かあったのかと思ったら、

「ラファちゃん、すごく頑張ってくれて、ものすごく大人しくしてくれてたので鎮静剤も無しでできました」

と、にこにこちゃんでした。

あたしはワガママで麻酔無しを主張し彼女を悲しませましたが、ラファ先生の我慢強さがフォローしてくれた訳でございます。


やっぱり、先生、有難い。


そして、キャリーバックの中を覗き込んだら、うっすらと雪をかぶった、なだらかな山のような背中のラファ先生がいらっしゃったのでございました。


ぬーん。

可愛よし!!



カット後の先生ですが、顔のでかいシャム猫みたくなっておりますけれども、とても元気でございます。






さて。

ラファ先生がカットをされたのと同じ日に、川崎まで五嶋龍さんのフランクを聴きにいきました。


とにかく、とにかくあたしは五嶋龍くんのお姉様、五嶋みどりさんの大ファンでございますので、龍さんのことが素敵に思えるかどうかイマイチ不安だったのですが、龍さんのツィゴイネルワイゼンを偶然耳にし、それが大層複雑ながらに大らかで素敵だったので、聴きに行きたいなーと思った次第でございます。


日本にいらっしゃるかしらとネットで調べたら、まさにフランクのヴァイオリンソナタやるらしく、それはあたくしが大好きな曲であり、チケット調べたらなんと川崎が1枚だけ残ってました。


フランクという人は、そもそもパイプオルガンの演奏や作曲で有名ですが、このヴァイオリンソナタ・イ短調は本当に素敵な曲なのよ。


あたしにとってクラッシック音楽は、たいがい壮大な問いかけとして聞こえますが、このフランクのヴァイオリンソナタこそ、知る中で一番、人肌の素直でまっ直ぐな問いかけから始まり、苦悩や葛藤を経て、結論を出すといったふうに聞こえる曲でございます。


この曲をね、ハッピーエンドで終わらせるように弾く人があたしは大好きであり、ギドン・クレーメルさんとかそうなんだけど、龍さんのは、驚いたことに、結論出てないまま、「今はこれでいい!!」って終わってて、それはそれで男らしくて素敵でした。


というか、ベートーヴェンのクロイツェルから始まったんだけど、とにかく、めっちゃ音が優しくて驚きました。当たり前だけど、みどりさんと全く違う音だわ。


クロイツェル聴きながら、10年前くらいにみどりさんのドキュメントの中でみどりさんが言ってた

「J.R(龍さんのこと)は、最近なんでも、一緒に一緒に、ってよく言ってて、一緒にって、そういうのもいいなあと思います」

という言葉を思い出しておりました。


うーん。

フランクのソナタは、確かに、人はみんな違うのに、その人と人とが「一緒に」いるにはどうしたらいいんだということを、静かに問いかけるドラマな気がいたします。


そして、一緒にいようと問いかける龍さんの男らしく大らかで優しい感じには、まったくブラヴォと小声で賞賛せざるを得ない感じでございました。


まあ、あたしは、常に、ラファ先生と仲良く一緒にいるには、ラファ先生のことをよりわかるには、って、第3楽章くらい苦悩してるんですけどねい。




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