ごはんはまだなのか。


ええ、ラファ先生が昨日からご機嫌が悪いのでございます。
理由はなんだろう、と、今日お昼ごはんを食べながら考えていたところ、ものすごく「これだ!!」というものに思い当たったのでございます。

ラファ先生の命を助ける程にラファ先生が愛しているコーヒーに入れるミルクもどきポーションですが、あれって、あたし「コーヒーフラッシュ」だと思ってたら「コーヒーフレッシュ」なのね。
もう、そこからして間違ってるんだけど、ラファ先生とにかくそれを愛してるから、一昨日の夜にちょっと舐めていただこうと思って、ただ思っただけでタンスの上に置いたのね。

そんで、昨日の昼に見てみたらタンスの上に無いわけよ。ポーションが。
あれ、無いわと思いつつ、ラファ先生のキャットタワーの寝床んとこ探ってみたら、クッションの下に埋められてたの。
その、ポーションというかフラッシュというかフレッシュというか、ミルクもどきの油が。

やだー！　ラファ先生、宝物隠すなんてワンコみたいで、可愛すぎます！！

と、感動しつつ、思わずそのポーションをまたタンスの上に戻してしまったのよね。


絶対、それだと思ったんだよ。


ラファ先生は、タンスの上のコーヒーフレッシュを見て
「あの時は命を助けてくれてありがとう。愛しているとも、ぽんぽんより」
とかなんとか言って、ご自分のベッドに連れ帰ったのと推測されるのですが、それをあたしが盗んでまたタンスの上に戻してしまった訳ですよ。

以前、留守モッティ先生を廊下に出した時も不機嫌でしたが、今回ものっっっっすごい不機嫌だった訳ですよ。愛するものと引き離されたことに対して。

とにかく、今日の昼にそのことに思い至ったあたしは、こだまたんに「激しく謝るべきだ」と助言されつつ帰宅し、まずお留守番仕事を労い、無事でいてくれたお礼を言い、更にコーヒーフレッシュを先生の目の前で先生のキャットタワー最上階のベッドに戻しつつ謝罪したのでございます。

キャットタワーと同じ高さのタンスの上に座ったラファ先生は、
「ラファ先生、本当に申し訳ございませんでした。このように元に戻させていただきましたので、是非とも許して欲し」
と、真面目な顔で謝ったあたしに対し、眉間に皺を寄せつつゆっくりと目を閉じたのでございます。

許し方も渋すぎるな！！！！


と、あたしが更にめろめろになって、らーちゃん大好き大好き言いだしたら、ラファ先生はいつでも寛大なので、速攻許してくれてゴキゲンな猫になってくれたのでございます。

なので、今日はラファ先生は「ぽんちゃーん」と呼んで追いかけっこに誘ってくれたり、しっぽであたしを撫でてくれたりしているのでございます。


いやほんと、ラファ先生、心広い。

「ごめんね」「うん、いいよ」って、どんな時も、いくら歳を重ねても、本当に大切な事だと改めて思い、また一つ、ラファ先生に教えていただくのでございました。

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